浴衣の前合わせはどっち?もう忘れない覚え方を伝授!
先日、家族で温泉旅行へ行きました。
温泉旅行では部屋には必ずといっていいほど、浴衣が備え付けてありますよね。
旅館によっては、自分で浴衣を選ぶことができるので、
かわいい浴衣を選ぶだけでワクワクしてしまいます。
目当ての温泉へ入り、旦那さんが子どもと部屋へ戻ってきました。
ふと見てみると、2人とも浴衣を左前で着ていたので、そっとなおしました。
そして静かに旦那さんへ怒りました。
あなたは、浴衣の着方のルールって知っていますか?
きっとこの記事を見てくださっているということは、
どっちだったかな?と疑問に思っているのだと思います。
是非覚えて、正しい着方で浴衣を着てくださいね。
右前と左前、どっちが正しいの?
浴衣や着物には右前・左前といって、
左右どちらの襟を先に合わせるかで意味が違ってきます。
浴衣の着方の正解は右前です。
右から先に襟合わせ(右の布地を先に自分に当てる)ので
右前と呼ばれています。
よって、左の襟が上になります。
では、覚え方です。
右前だと、「右手を使って懐にものを入れやすい」
と覚えてください。
昔は洋服ではなく、みんな和服で過ごしていましたよね。
時代劇を想像してください。
今では浴衣のときには手提げバックを持ちますが、
その時代は風呂敷を使っていました。
すぐに小物を取り出せず不便ですが、ポケットがないので、
懐にお財布やハンカチなどを入れていました。
右利きが多かったため、右手で入れやすいよう、
右前で着物を着ていたようです。
右前、左前の由来は諸説ありますが、
奈良時代から庶民は右前だと決められていたのだとか。
長い歴史に驚きますが、
それを遂行してきた日本人はすごいな~と感心しますね。
なんで左前だとダメなのか
なぜかというと、
左前は亡くなったひとが着る死装束の着方なのです。
先ほど、奈良時代から庶民は右前、と話しましたが、
昔、左前で着ていたのは高位の人たちだけだったとか。
高位の人たちには付き人がいたので、自分では何もしません。
懐にものを入れたりする必要もなく、
左前でもなんら問題もなかったんですね。
私は由来を調べた時、まさかそんなことあるわけないやん、
と思い、歴史上の偉大な人物を調べてみました。
ちゃんと自画像も左上で着物を着ていました…
中高で歴史を学んだ時はそんなこと考えて教科書を見ていませんでしたが、
いい勉強になりました。
なので、亡くなったときだけは、良い格好をさせてあげたい、
という思いから、死装束では左前で着せてあげるようになったそうですよ。
冥土の世界ではいい生活をしてほしいという思いも
詰まっているような気がします。
女性と男性の違いはあるの?
男女の違いはありません。
しかしボタンがついている洋服では、
男性は右前、女性は左前です。
私は旦那さんのシャツに毎日アイロンをかけているのに、
右前だなんて気づかなかったです…
和装と洋装、混同して間違えないよう、注意してくださいね。
まとめ
- 浴衣は右手で懐にものを入れやすいよう、右前で着る!と覚える
- 左前は死装束なので絶対に間違えない
- 男性、女性どちらも右前というのは一緒
日本人なら、風情あふれる浴衣に憧れる人も多いと思います。
浴衣を着ると、いつもよりも女性らしく、
凛となれた気がするので、私は大好きです。
夏がくると、お祭りや花火大会といったイベントが目白押しで、
浴衣を着る機会も増えてきますね。
子どもの保育園や幼稚園の夏祭りで浴衣の着付けをしてあげる、
という親御さんも多いのではないでしょうか。
是非あなたも浴衣を着て、夏のイベントや温泉へ旅行に行って、
思い出づくりをしてくださいね。
今流行中の「インスタ映え」間違いなしですよ!
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