そうめんとうどんの違いって?素朴な疑問を解決!
夏になると無性に食べたくなるそうめんと冷やしうどん。
つるっとしたのど越しで、身体を冷やしてくれます。
見た目の違いは太さくらいですが、そもそも何が違うの?
と疑問に思いませんか?
日本人なら知っておきたいこの違い。今回はそんな疑問を解決しましょう。
材料はなにからできているのか
そうめんの原料は小麦粉、塩、水です。
手延べ素麺は、植物性油も使用します。
うどんの原料はそうめんと一緒ですが、植物性油は使用しません。
材料はほぼ一緒なのであれば、何で分類されるのでしょうか?
次で詳しく説明します。
そうめんとうどんの規定
- 太さの違い
乾麺は太さで分類が決まっています。
JAS(日本農林規格)にて、
そうめんは長径1.3mm未満、
うどんは長径1.7mm以上と定義されています。
mm数で言われても「?」となると思います。
だいたい米粒よりも太ければうどんと思ってください。
長径イコール長軸のことで、楕円の二つの軸のうち長い方の軸をさします。
- 製法の違い
麺の作り方には、機械打ち、手打ち、手延べの3通りがあります。
機械打ちはそうめん・うどんどちらにも適応しています。
手打ちは、うどんだけであり、生めんを茹でるもの。
生地を平たく押し広げて重ね合わせ、
再度押し広げ重ね合わせ、と繰り返します。
手延べは、乾めんにするもので、
そうめん・うどんに適応しています。
工程は、生地をねじりながら編み込むように丁寧に延ばし、
熟成させたあとさらに延ばします。
途中で切らないのもポイントです。
先ほど、そうめんには植物性油を使用すると述べましたが、
何度も熟成を繰り返すため、製造にも時間がかかります。
よって、麺が乾燥しないよう油を使用します。
手間暇がかかること、職人さんの熟練した技が必要であることから、
値段は少し高めですので、贈呈用として売られています。
手打ちは弾力のあるコシが魅力的であり、手延べはつるつるとしたコシが特徴です。
食べておきたい名産物
- そうめん
・三輪そうめん(奈良県)
そうめん発祥の地とされており、歴史が長いです。
塩分が少なく、コシが強いのが特徴。
細いですが、煮崩れしにくいです。
私はよくにゅう麺にして食します。
また、11月~3月までの期間限定で製造します。
・揖保乃糸(兵庫県)
赤帯は上級、黒帯は特級と区別されています。
細く、のどごしが良いです。
最上級のものはあまり売られないのでなかなか手に入りません。
・島原そうめん(長崎県)
三輪そうめんに供給する下請けとして名をあげてきました。
雲仙岳の湧水で作っており、コシが強いです。
TVでも紹介され、売り切れることもあるのだとか。
・卵麺(岩手県)
鶏卵を使用しているので、ほんのり卵の香りがします。
卵を使用しているので伸びにくく、
汁物や鍋に使用してもおいしくいただけます。
・小豆島そうめん(香川県)
ごま油を使って作っているので、すこし黄色みがかっているのが特徴です。
- うどん
・讃岐うどん(香川県)
今や「うどん県」とも呼ばれるようになりましたね。
店の数は800店舗以上にもなるのだとか。
私も香川までうどんを食べに行きましたが、
リーズナブルでとてもコシがあり美味しかったです。
冷凍うどんでも王道ですね。
・きしめん(愛知県)
幅広なのが特徴。
名古屋名物の味噌煮込みうどんで食べるととてもおいしいです。
・五島うどん(長崎県)
「え?うどん?」と思うくらい細い麺であるのが特徴。
しかし、細さのなかにもコシはしっかりとあります。
五島名産のあごだしで食すのが一番おいしいです。
・ひもかわうどん(群馬県)
幅広のうどんで、厚さも2mmほど。
折りたたんで食べます。
かなり大きいですが、つるんとしたのど越しです。
まとめ
いかがでしたか?
すぐに茹でて食べられるし、リーズナブルなそうめん・うどんは庶民の味方。
違いを理解することでよりおいしく食べられるかもしれないですね。
ちなみに、私は長崎出身なのですが、
島原そうめんは30歳手前になるまで食べたことがありませんでした。
しかし昨年テレビで取り上げられ有名になってから
知人に頂いて食べてみましたが、とてもおいしかったです。
五島うどんは文句なしの有名なうどんで、細いので食べやすく、
こどもの離乳食にもよく使っていました。
名産物はほかにもたくさんありますので、
是非いろんな種類を食べて、お気に入りの麺を探してみてください。
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