退職の挨拶はする?しない?跡を濁さない退職の仕方教えます!
社会人として勤めに出ると、
職場で何年もずっと同じメンバーで過ごすというのはけっこう稀です。
人事異動や退職などで少なからず人の出入りはあると思います。
私が以前勤めていた職場は、会社の中でも結構規模の大きな部署でしたので、
季節の変わり目ごとに人の入れ替わりがあったと言っても過言ではありません。
人の入れ替わりにもいろいろありますが、
中でも退職というのはその人にとっての人生の大きな節目です。
「もう辞めることにしたからあとは人間関係などどうなってもいい」
という態度の人も見たことがありますが、印象悪かったです。
できれば会社とは良好な関係のまま最後まで終えたいですよね。
今回は、退職にあたって挨拶はするのかしないのか、
また、円満に退職する方法について探っていきます。
退職の挨拶は可能な限りするべき!
定年退職や結婚・出産による退職ならまだしも、
転職による退職は正直言って気まずいです。
会社に残る人たちからしてみれば、出ていく人は、
厳しい言い方をすると「裏切り者」なわけです。
そんな環境の中で、それでも面と向かって「お世話になりました」
と感謝の言葉を発するのはとても勇気のいることだと思います。
ですが、あえて私はそれでも退職の挨拶はきちんとするべきだと思います。
私もこれまで退職するいろんな人を見送ってきました。
最後まで丁寧に挨拶をしていた人、割り切って淡々と日々を過ごしていた人、
会社に来なくなっていった人もいました。
ただ、そういった人を見てきて思うことは、
最後の印象って意外と大事だなってことです。
どんなにその会社で優秀な成果を上げてきた人でも、最後の挨拶などを怠ると、
ほとんどの人はずっと心象が悪いままになってしまうからです。
例えば、在職中のミスが退職後に発覚した場合、
挨拶をきっちりして退職した人であれば、誰かしらが仕方がないね、
と言いながら快くフォローしてくれていました。
ところが、挨拶もそこそこに退職していった人のミスは、
いやな雰囲気の中で渋々誰かがフォローする、といった場面もありました。
もちろん、「悪口を言われても自分は全然気にならない」
という度胸のある方は、挨拶をしないで退職しても良いでしょう。
退職する側としては、私は小心者であり、
退職後もそれまでの職場の方々とは良好な関係を築きたいし、
会社にも育ててもらった恩義があるので、
挨拶は絶対に職場の全員にしようと思っていました。
もちろん人間ですので中には苦手な人もいました。
でも、大人として、社会人として、
円満に退職したかったので感謝の気持ちを伝えました。
「筋を通す」ってきっとそういうことだと思います。
前職時代の方とは、今も個人的に交流のある方が多いので、
自分の人間関係に彩りをあたえてくれるような人たちに
出会わせてくれた前の職場にはとても感謝しています。
ただ、退職にはいろいろな事情があると思います。
私は幸いにも人に恵まれてきましたが、
世の中のすべての職場がそうではないということはよくわかっています。
つらくて会社にいられず退職を決意した方には、
退職の挨拶に行きましょうとは言いません。
つらい思いをしてまで行く必要はありません。
円満に退職するために心がけたいこと
民法によると、雇用期間の定められていない労働契約では、
申し出から2週間で退職できることになっています。
ですが、ほとんどの会社には就業規則というものがあり、
会社ごとに退職の申し出はいつまでに、というのが定められていますので、
退職する可能性のある方は自分の会社の就業規則をよく確認しておきましょう。
引継ぎは円満に退職するためにとても重要です。
引継ぎがうまくできていないと、顧客とのトラブルにつながり、
最悪の場合、顧客離れが起きてしまう場合もあります。
退職すると決めたら、後任の担当がまだ決まっていなくとも、
自分の引継ぎ事項を会社のパソコンなどにまとめていきましょう。
また、取引先への挨拶も忘れないようにしましょう。
これまでの担当から何の話もなく、いきなり後任の担当に挨拶に来られても、
取引先からしてみれば、前任者から何の挨拶もなかったことは失礼にあたり、
これまで築いてきた会社への信頼が揺らぐことになります。
退職する最後の日は、できれば勤務先へ菓子折りなどを持参し、
お世話になった一人ひとりへ挨拶するのが良いでしょう。
人数が多く一人ひとりに挨拶をしてまわる時間がない方は、
課や係ごとの挨拶でも良いと思います。
自分の在籍していた係など、身近なお世話になった方には
きちんと感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
さいごに
極端な言い方をすると、
退職のしかた一つでその人の印象はけっこう変わります。
それぐらい去り際って重要だし、意外と見送る側もみんな覚えています。
退職の可能性が少しでも浮上したら、
自社の就業規則で何日前までに会社に申し出をすれば良いか確認しましょう。
そして円満な退職に向けて、引継ぎと取引先への挨拶は確実にしましょう。
不要なトラブルを避けるためにも、ここは何度も確認し、ぬかりなく行います。
できれば退職後の人生もみんなに応援してもらえるような
良好な関係で終わるために、上司や同僚、顧客など相手の立場から行動し、
後を濁さない退職を目指しましょう!
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