妊婦は仕事を休みすぎ!?迷惑だと感じるアナタに理解して欲しい6つの事
働く妊婦さんは、
「職場の理解」に苦しむ事が多いと思います。
妊娠をすると、今までと同じように働けない事も多く、
周囲に気を遣わせてしまうからです。
迷惑と思う人など
会社や職場には様々な人がいます。
みんなが理解を示して気遣ってくれれば良いですが、
妊婦さんと同じ職場で働く人の中には、
仕事だけでなく妊婦に気遣うなんて、余計なストレスを溜めたくない!
と内心は思っている方もいるはず。
そこで今回は妊婦さんが
周囲に理解して欲しいことについて、お話します。
妊婦さんと仕事をする上で気をつけなくてはいけないこと
「妊娠は病気ではない」
という言葉をよく聞くことがありますが、
全くその通りです。
妊娠は病気ではありません。
しかし、これから生まれてくる命を育む
大切な時期でもあります。
小さな命を守り・育て、更に仕事を続ける為には、
いくつかの注意点があります。
1、重労働を避ける
重い荷物を持つ仕事や
長時間立ちっぱなしの労働環境は、
妊娠初期に限らず、切迫流産や切迫早産になる可能性があります。
負担の少ない仕事内容に変えてもらったり
労働時間を減らしてもらうなどの配慮を、
会社に相談する権利があります。
また、妊婦さんが希望した場合、
時間外・休日・深夜労働・長時間労働をさせてはいけない
といった法律があります。
こういった配慮を受けたことにより、
不当な解雇や不利益な扱いをされた場合は、
法律違反となり処罰の対象となります。
まずは妊婦さん自身が、
自分の働き方についてしっかり考えていく必要があります。
2、無理は禁物
妊娠中は体が疲れやすく、
思うように動けないことも多くあります。
特につわりがひどい方は、
会社に行くだけでも辛かったりします。
「周囲に迷惑をかけたくない」
とついつい頑張りすぎてしまうと、
妊婦さん自身の体だけでなく、
お腹の赤ちゃんにも影響が出ます。
お腹が張ったら少し休んだり
横にさせてもらったり、
あまりにも体調が優れないときは早退をさせてもらう、
などの措置を取らせて貰うこともあるかと思います。
休んでいるからといって、
仕事をサボっている訳ではないことをご理解ください。
3、人間関係を大切にする
妊婦さんの働き方について、
不満を持っている方も少なからずいるはず。
妊婦さんは、自身の主張を訴えるだけでなく、
周囲に助けられている事を忘れず、
感謝の気持ちを持って仕事をしましょう。
感謝の気持ちを直接言葉で表したり、
余裕のあるときは他の人の仕事を引き受けるなどをすると、
お互いに気持ち良く仕事ができると思いますよ。
4、つわりに備える
つわりが重いときの仕事は、本当に辛いです。
臭いに敏感になっている方はマスクで予防したり、
食べつわりの方はチョコや飴などの軽食を用意して、
急な体調の変化に備えているはずです。
ただし、吐き気が続いたり
いつもより症状が重い場合は、無理をせず休みを申請し、
妊婦健診を受診させてもらうこともあるかと思います。
妊婦健診の時間を十分に確保する事は、
法律で守られています。
また、妊婦さんは
医者から時差出勤や勤務時間の短縮・休憩を
増やすことが必要と指導された場合、
会社はそれを守らなくてはいけない
という決まりがあります。
検診時に、「母性健康管理指導事項連絡カード」の記載を
お願いすれば、医者から指導された内容を
会社に明確に伝えることができます。
母子手帳の最後の方のページや
厚生労働省のHPからダウンロードができます。
もしも困っている妊婦さんがいたら
教えてあげてください。
5、ラッシュ時の通勤を避ける
妊婦さんは立ちくらみや貧血を起こしやすく、
満員電車で立ったままの通勤は危険なんです。
満員電車に押し出されて転んでしまったり、
吐き気などの症状が悪化する可能性もあります。
男女雇用機会均等法において、
妊婦さんには時差出勤が認められているので、
職場に相談したり、ラッシュ時を避けられるように
始発駅から乗るなどの変更があるかと思いますがご理解下さい。
6、車の運転を避ける
体調の良いときは問題ありませんが、
妊娠中は急な眠気が襲ってきたり
注意力が散漫になりやすいです。
体調が優れない時やお腹が大きくなった妊娠後期は
運転を避け、公共機関を利用するよう声をかけてあげて下さい。
妊婦が受ける「マタハラ」問題
マタハラとは、妊娠・出産・育児休業を理由とする
不利益な扱いのことを指します。
「仕事を休めて良いわね」と言ったり、
妊娠を理由に正社員からパートなどに降格させたり、
辞めさせたりするのも「マタハラ」となります。
私が第一子を妊娠したときは、
「マタハラ」という言葉はまだ浸透していませんでしたが、
後々「これってマタハラだったのか!」と気づかされました。
私は、当時家から電車で10分の職場へ通っていたのですが、
妊娠を理由に、電車で1時間掛かる本社の内勤へ異動する
という相談を持ちかけられました。
当時はつわりもひどく、
電車で10分の職場へ行くのも辛かったのに、
さらに1時間の電車通勤は考えられませんでした。
しかも満員電車。
内勤は自分の働いていた部署とは全く違う仕事内容で、
今までいた部署での仕事にも
やりがいを感じていただけにショックでした。
「仕事がこれからって時に・・・」
と周囲に言われたこともありました。
仕事はもちろん大切ですが、
結婚する時期や子どもを産む時期まで
会社に決められないといけないのかと悲しくなりました。
主人は、納得がいかないと激怒していましたが、
私は自分を採用してくれた上司に恩を感じていたので、
迷惑をかけるくらいなら辞めようと退職をする事にしました。
今でもあの仕事を続けられたらという思いはありますが、
後悔をしても仕方がないので、元気な子を授かれたこと、
子どもと向き合う時間がたっぷり取れたことを
良い方に捉えるようにしています。
しかし、妊娠が理由の解雇は違法です。
妊婦さんに「仕事が出来ないなら辞めれば?」などと言うことも
マタハラになるので注意してくださいね。
まとめ
女性でも男性でも、
愛する人との間にいつ子どもができるか分かりません。
結婚願望がなくても、今は相手がいなくても、
いつどうなるかわかりません。
お互い様の気持ちを持って、
妊婦さんに接してくれると嬉しいです。
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