干し柿作り方って簡単!?おいしそうな白い粉のつけ方とは
干し柿って、作ったことはありますか?
秋になると、田舎のあちこちの家の軒先に、
鮮やかなオレンジ色がぶら下がっている風景を、目にします。
私の実家は農家なのですが、
畑のすみに渋柿の木を植えていて、毎年干し柿を作っていました。
小さい頃は、おばあちゃんと並んで座って、皮を剥くのを手伝ったものです。
この干し柿、実はとても簡単に作れるんですよ。
売られているものは、結構なお値段がするので、
買うのはちょっと…とためらいます。
でも、自分で作るなら、お値段はグッと下がりますよ!
しかも柿って、干すことによって、その栄養価もアップするのです!
では、どうやって作るのでしょうか?
また、市販の干し柿についている、あの白い粉は、
どうやったら出せるのでしょうか?
ここで、ご紹介します!
干し柿を作るための条件
干し柿は、一年中作れるわけではありません。
適した季節は、気温が15度以下になる秋。
空気が乾いてきて、風が冷たくなって来た頃です。
この風に当たることによって、柿の味が良くなるのです。
最近は、秋と言っても、なかなか気温が下がらず、暑い日があったりしますよね。
湿度が高かったりすると、カビの原因にもなりますので、要注意です。
簡単な作り方と消毒方法をおさえよう
作り方
これは簡単です。
へタの部分を残すようにして、皮を剥きます。
この時、素手で作業をすると、手がアクで真っ黒になります!
私も子供の頃、おばあちゃんのお手伝いで皮むきをしていて、
びっくりするくらいに黒くなりました。
これ、なかなか取れないんですよね。
なので、不自由でなければ、軍手などをはめると、良いかもしれません。
それから、ビニール製のロープなどで吊るすようにします。
干し柿用の、柿クリップをいうのも売られています。
消毒
干し柿づくりに、この消毒は欠かせません。
干し柿の最大の敵が、カビだからです。
1.吊るした柿を、沸騰しているお湯に、5~10秒入れる
2.直射日光の当たらない、風通しの良い場所に、つるす
3.吊るしてから、霧吹きなどで、焼酎を吹きつける
なお、1の後で、焼酎につけて消毒する、という方法もあります
干している間は、とにかく、天気に気をつけましょうね。
一般的には、干し柿はひもで吊るしているのをよく見かけますが、
私の実家では、竹串にさしていました。
お団子のように、長い竹串に複数個をさして、
それをひもで軒先に吊るしていたんです。
だから、呼び名も、「干し柿」ではなく、「串柿」でした。
乾いてきたらもんでいく
約一週間ほどすると、柿の周りが乾いてきます。
そうすると、柿の外側から内側に向かって、
柔らかい部分を、指でもんでいきます。
この作業を、数日おきにして、2~3週間ほどすれば、
出来上がりです。
市販の干し柿は、きれいなオレンジ色をしていますが、
あれは酸化防止の処理がされているからです。
手作りの干し柿は、ちょっと黒ずんだ色になります。
私も子供の頃、出来上がった干し柿を見て、
なぜあんなにきれいだったオレンジが、
こんな地味な色になるんだろうと、不思議でした。
大きさも全然違いますしね。
すぐに食べる場合は、紙袋やキッチンペーパーなどで包みます。
3日くらいは常温で大丈夫です。
冷蔵の場合は、やはり紙袋などで包んでから、
ビニール袋に入れて、しっかりと封をして、しまいます。
においの強いものの近くには、置かないようにしましょう。
これは、一週間くらいもちます。
長期保存をしたい場合は、一個ずつラップで包んで、
ビニール袋に入れ、冷凍してしまいましょう。
乾燥すると味が落ちますので、しっかりと空気を抜きます。
1カ月から半年くらいは、保存できます。
食べる時は、自然解凍してくださいね。
白い粉はこうやってつける
市販の干し柿には、きれいに白い粉がついていますよね。
これは、柿の糖分が結晶化したものなのです。
普通に吊るしただけでは、これはなかなかついてくれないのです。
白い粉をつけるには、
1.吊るしていたひもをはずす
2.ラップや紙の箱などに、重ならないように並べる
3.この状態で数日置いておく
こうすると、自然に白い粉がついてくれますよ。
実は私は、この白い粉を、ずっとカビだと思っていました。
チーズの白カビ、青カビってありますよね?
あれと一緒で、食べられるカビだと思っていたんです。
だから、おじいちゃんやおばあちゃんが、
家で作った干し柿をどれだけ勧めて来ても、
白い粉が付いているものは、頑として食べませんでした。
今から思うと、何てもったいないことをしていたんでしょうね。
まとめ
・干し柿を作るなら、気温が15度以下になって、空気が乾燥した時期を選ぼう
・皮を剥いてひもで吊るしたら、焼酎で消毒をしてから、風通しの良い場所につるそう
・外側が乾いて来たら、時々指でもんで、2~3週間で出来上がり。保存方法は、期間によって違う
・白い粉をつけたいときは、重ならないように並べて、ラップや箱で保存する
干し柿は、非常に栄養価の高い食べ物です。
いつでも食べられるわけではないので、
シーズンにはぜひ、取り入れたいものです。
買うと高いですが、家で作るなら、材料費だけなので、
かなり安くなりますよ!
今年は、干し柿作りに、挑戦してみませんか?
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