お盆の迎え火の時間は?迎え火・送り火の習慣について教えます!
お盆の時期になると迎え火をしている家庭を見かけます。
私の実家でも、幼いころからお盆の時期になると迎え火をしていました。
火を焚いてそのままの流れで親戚と花火をして遊ぶのが
夏休みの恒例行事であり、楽しみでした。
ですが、やはり家庭によってお盆の過ごし方は異なりますので、
迎え火の習慣がない家庭で育った方も多いと思います。
今回は、迎え火ってそもそも何のためにするものなのか?
火をたく時間帯は?何日ぐらいにするの?
などについて考えていきたいと思います。
迎え火ってそもそもどんなもの?
お盆は、亡くなったご先祖様があの世から里帰りする期間です。
あの世から帰ってくるときに迷わないために火を焚いて、
「あなたのお家はここですよ」というのを
ずあの世へ行けるように火を焚く、というのを送り火といいます。
迎え火・送り火とも、ご先祖様に対して
「帰ってきてくれてありがとう、気を付けてね」
など気持ちをこめて行うと良いでしょう。
迎え火や送り火には、「おがら」という
麻の皮を剥がしたものを使用することが多いです。
それ以外にも、藁などを使う家庭もあります。
私の実家では、祖父がいつも用意していた「松の木」を使用していました。
それらを「焙烙」という平らな皿に乗せて、家の玄関の外や庭先に置き、
火をつけるのが、一般的な迎え火・送り火の流れです。
迎え火に適した時間帯は?
迎え火・送り火とも、夕方に行われることがほとんどです。
これは、亡くなった方の霊は、暗くなってきた頃に動き始める、
という言い伝えからきているものだそうです。
たしかに私の実家でも、夕方になり、家族がみんな揃ったところで、
みんなで外に出て火を焚き始めることが多かったです。
より詳しい時間で表すと、夏は日が長いので
大体16:30~19:00ぐらいが適した時間帯といえるでしょう。
私の実家では、迎え火を夕方に焚いて一通り終わってから、
そのまま着火の道具などを残しておいて
親戚たちと花火をすることがよくありました。
「迎え火は、ご先祖様が自分のお家がどこなのか迷わないように焚くものなんだよ」
と祖父に教えられてから、
「じゃあ花火の光は色とりどりで、迎え火の炎よりも明るく目立つから、
亡くなったおばあちゃんはきっとほかの霊の方たちよりも帰って来やすいだろうな!」
と子供心に思っていました。
この思いが正しいかどうかはわかりませんが、
おばあちゃんの里帰りを私たちみんながとても歓迎しているんだよ、
という気持ちが祖母に届いていれば良いなと思います。
迎え火・送り火はお盆の何日ぐらいにするもの?
お盆の行事は、地域や家庭によっていつ行うかにも違いがありますが、
8月13日に迎え火を、8月16日に送り火をするのが一般的です。
とはいえ、住環境によっては、玄関先で迎え火を焚くのが難しい
という方も多いかと思います。
そういった方は、玄関先に盆提灯を飾っておくと良いでしょう。
最近では、ろうそくではなく電池で灯りがつく盆提灯も販売されていますので、
それを使えばいくらか気持ちの負担も少なく
お盆の行事を行えることと思います。
それ以外にも、迎え火や提灯はとくに行わず、
お仏壇やお墓の掃除、盆棚・精霊棚の用意、お参りのみ
とする家庭もあります。
お盆の行事は住環境によってそれぞれ異なりますので、
自分たちのできる範囲で、無理なく行うようにしましょう。
さいごに
お盆は亡くなった方が里帰りする期間です。
お盆の行事の中には、
亡くなったご先祖様が迷わずに帰ってこられるように焚く「迎え火」と、
里帰りが終わって迷わずあの世へ戻れるように焚く「送り火」があります。
一般的には、迎え火は8月13日、送り火は8月16日のどちらも夕方に行われます。
住んでいる地域や環境、家庭によって
お盆の行事で実際にできる範囲は異なると思います。
迎え火を焚けない方は盆提灯を玄関に飾ったり、
お墓やお仏壇の掃除とお参りのみとしたりするところもあります。
一番大切なのは、亡くなったご先祖様をお迎えする気持ちだと思います。
無理のない範囲で、ご先祖様が気持ちよく帰ってこられるよう
準備を行うようにしましょう。
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